フィリップス、高効率ライティング技術を活用した持続可能な都市への転換を提唱

2009年10月30日

経済問題、気候変動、エネルギー危機を一気に解決する照明リノベーション

フィリップス・ライティング エネルギー・気候変動部門担当シニアディレクター ハリー・フェルハール



フィリップス・ライティング エネルギー・気候変動部門担当シニアディレクターのハリー・フェルハールは、パシフィコ横浜で開催中のGreen Device 2009での「Green Deviceサミット」において、照明リノベーションがもたらす経済・環境・エネルギー節減へのインパクトと、フィリップスが提供可能な包括的なソリューションについて講演を行いました。

 

ハリー・フェルハールは、持続可能な都市への転換は急務であり、今すぐ実行可能な照明リノベーションに個人・企業・自治体が一体となって取り組むべきであると指摘しました。

 

世界を脅かす危機

 

ハリー・フェルハールはまず、世界が迎える3つの危機と、建物と都市の照明リノベーションがもたらすインパクトについて説明しました。

「原油価格は10年前の数倍に跳ね上がり、有限なエネルギーの活用について社会的な注目が集まっています」「気候変動は大きな問題であり、IEA(国際エネルギー機関)は2050年までに温室効果ガスの77%、量にして48ギガトンを削減する必要があると述べています1[1]」「世界の人口増により化石燃料の使用量はさらに増加。そして、発展途上国などの生活水準の向上により一人当たりのエネルギー使用量も増えていきます」

 

照明リノベーションがもたらすエネルギー節減効果

 

IEAが掲げた削減目標のうち、建物で削減すべき温室効果ガスは38%18.2ギガトンに上ります。公共のビルで使われる照明は、照明による電力消費全体の60%、屋外の照明は15%に当たりますが、設置されている照明のおよそ80%は古く、効率的でありません。また、人間感知、自然光のコントロールといった制御技術を使っている割合はわずか1%です。99%の建物がエネルギー節減の機会を逸しています」「建物の照明リノベーションはエネルギー節減に与えるインパクトが非常に大きく、自動車と違って何十年、あるいは数世紀使われるものだからこそ今すぐに取り組むべきなのです」

 

 

 

照明リノベーションのメリット

 

続いて、照明リノベーションのメリットと導入を阻害するハードルについて指摘しました。

「高効率ライティング技術の活用は、エンドユーザーにはコスト削減、高品質な照明を、環境面ではエネルギー消費の低減を、経済面ではコスト削減、競争力強化、グリーンジョブの創出をもたらします」「照明リノベーションは『技術がすでに存在しているので、今すぐ取り組める』『インフラ、ビジネスモデルを変える必要がない』『街灯、店舗照明、オフィス、住宅などすべての場所で実現可能である』という特長を持っています」「世界全体で高効率ライティング技術を導入すれば6.3億トンの温室効果ガスを削減でき、これは600ヶ所の中規模の発電所が年間に生み出す電力に相当するエネルギー節減になります」

 

認知度、初期投資というハードル

 

「照明がリノベーションされる割合は、オフィスは年間7%、街灯はわずか3%程度にとどまっています。このペースでは、環境的・経済的な恩恵を受けるまでに30年以上かかる計算になります」「リノベーションを妨げるハードルとなっているのは認知の低さとイニシャル・ランニングの投資です」「認知度向上に向けては、新たな技術がすでに入手可能であること、そして長期の使用で大きな経済・環境効果があることを訴求すべきです」「長期の使用でエネルギーとコストを抑えられるので、初期投資のハードルさえ乗り越えられれば、高品質な照明、エネルギーの節約、コスト低減という恩恵を享受することができるのです」

 

LEDの進歩によるライティング技術の革新

 

さらに、ライティング技術に革新をもたらしたLEDの進歩について述べ、フィリップスの世界における導入事例を多数紹介しました。

LEDは近年大型化が進み、白色を含む全てのカラーバリエーションを備え、私たちの都市や建物を照らし始めています」「例えば日本の江ノ島展望灯台では、大胆な色使いの照明でランドマークの景観を一新し、地域を再活性化しました」「20092月から8つのカラーリーチパワーコアの設備を追加、合計で67%のエネルギー削減を実現しています」

 

フィリップスが提供するワンストップソリューション

 

最後に、フィリップスが提供するソリューションと持続可能な都市への転換の重要性について言及しました。

「フィリップスのリノベーションプログラムは3つのプロセスで構成されています。


  1. 弊社スタッフによる消費エネルギー測定と想定される効果の算出や、認証ESCO事業者としての監査を行います。
  2. 製品とシステムソリューション
    照明デザインの実施、製品ポートフォリオの提供、機器の設置とメンテナンスを行います。
  3. ファイナンスのパッケージ
    融資、税制優遇額の算定、税金関連書類作成、原価分離を行います。

「フランスのRouen(ルーアン)では、世界有数のインフラ関連企業であるVINCIと合同の官民パートナーシップを築き、高効率ライティング技術の導入を進めています」「18年間の契約のカバー範囲は、製品の導入にとどまらず、照明デザインのアドバイス、ライティングプロジェクトの指導、技術サポートと保証、メンテナンス要員の指導にまで及んでいます」

「こうしたワンストップの対応力により、高効率ライティング技術の導入を簡単に実現できます。照明デザイン、機器設置、システムソリューション、そして望むなら制御、センサーも、さらには優遇税制や補助金に関するアドバイスが提供できるのです」

 

ハリー・フェルハールは、結論として、世界的に法制化も進みつつある今だからこそ、エネルギー節減に大きな役割を果たす都市や建物の照明リノベーションに一致団結して取り組むべきだと述べました。

 



[1]International Energy Agency, WEO 2007 and ETP 2008

 

株式会社フィリップス エレクトロニクス ジャパンについて

1953年にフィリップス製品の日本市場への輸入ならびに販売を開始。ヘルスケア、ライティング、コンシューマーライフスタイル等の事業部から構成され、約1,000名の従業員を擁し、全国約30ヶ所に事業所を展開しております。詳細につきましてはホームページをご覧ください。
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ヘルスケア、ライフスタイル、ライティングにおける世界のリーダーとして、お客様の視点やブランドプロミスである“sense and simplicity(センス アンド シンプリシティ)に基づいて、人を中心に技術とデザインを統合します。世界60ヶ国以上に118,000人の従業員を擁し、2008年の売上は260億ユーロで、心臓病ケア、急患治療とホームヘルスケア、省エネ照明ソリューション、新しい照明のアプリケーションのマーケットリーダーであると同時に、薄型テレビ、男性用シェーバーやグルーミング、ポータブルエンターテインメントそして、オーラルヘルスケアなど、人々にやすらぎや喜びをもたらすライフスタイル製品においても強いリーダーシップを発揮しています。ニュースリリースについてはホームページをご覧ください。(http://www.philips.com/newscenter/


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